小さな命と向き合う

2017年6月29日(木)更新

花にとまり蜜を集めるのに余念がないミツバチ。
小2男子が驚かせないようにそーっと捕まえ、虫かごに入れた。
ちょっと危ない虫を捕まえるのが面白かったようだが、
見ているうちにかわいくなってきたらしく、「飼うことにした」と言う。

タンポポやカラスノエンドウ、ハルジオンなど色んな花を入れていく。
「どの花が好きかいろいろ試したら、この子はぺんぺん草の花が好きみたいだ」
他の花を全部取り出し、ぺんぺん草の花だけを虫かごに敷き詰めた。
「この間テレビでハチは暑すぎると死んじゃうって言ってたから、涼しい所に置いとく」
ちょっと遊んでは日陰に置いた虫かごの様子を見に行き、
「ジョン(ハチにつけた名前)を見に、また明日の朝来る!」と帰っていった。

翌日の朝、ハチは生きていて、いそいそと新鮮なぺんぺん草を入れてやる少年。
しかし、その日の昼頃、ハチは死んでしまった。

「日陰だったのに、鬼ごっこしている間に太陽の向きが変わって日が当たってた…」
とやるせない表情。

しばらくして、ハチのお墓を作ったから、お参りしてほしいと言う。
「人が通らないところに作ったんだ」
お墓には“ジョンのはか”と書いた木の墓標があり、
周囲にはぺんぺん草が敷かれていた。

自分次第で生きもし、死にもする小さな命に
子どもたちが惹かれるのは自然なことで、
全力で守ることもあれば、時に殺してしまうこともある。
無用に殺生するのが良いとは思わないけれど、
自然の中にある様々な命とどう向き合うとどんな気持ちになるのか、
小さな生き物からひとつひとつ学んでいるのかもしれない。
そう思った出来事だった。

※「プレーパーク新聞」vol.67(2017年6月発行)に掲載のコラムを編集のうえ転載しています。


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