基地づくり、それは子ども時代のロマン

2016年9月26日(月)更新

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「基地づくり」、それは子ども時代のロマン。

「基地づくり」と聞いて、
子どもの頃の楽しかった記憶がよみがえる方は、多いのではないでしょうか。
押し入れの中で、公園の片隅で、時に、立ち入り禁止の場所で。
大人の世界とちょっと違う、「自分達だけ」の世界。
自分たちで作り上げる空間がそこにあったと思います。

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プレーパークでも、子ども達は木の上に、水たまりの上に、様々な場所に基地を作ります。
イメージひとつで、どこだって基地になる。
仲間と一緒に思い思いの時間を過ごします。
何かを食べたり、話したり、大人の真似をして「かんぱ~い!」なんて声も。
 
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基地づくりって、人生のシミュレーション!?

と言ったら大げさでしょうか?

でも僕は、子どもたちの基地づくりを間近で見ながら、
生きていくうえでの大切な学びを得ているんじゃないかと、
いつも思うのです。
 
基地づくりのゴールは、「自分たちの満足する基地を作ること」。
そこにはあらかじめ決まった答えも、当然、基地づくりのレシピも与えられない。
決まっていることが何もない、不確実な状況を楽しみながら、
自分達の定めたゴールに向かって、手探りで進みます。
 
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子ども達はよく、仲間と共に基地を作ります。
重たいものを持つ子、細かい作業をする子、できること、
好きなことに合わせ、自然と協力が生まれます。
そして、葛藤も生まれます。
「僕はこうしたい」「でも、僕はああしたい」アイデアを言葉でぶつけ合う。
 
人生も同じじゃないか、と時々思うのです。
人生どう生きるべきか。その答えは誰も教えてくれない。
どう生きたいか、を決めて、不確実な状況の中で、とにかく進むしかない。
誰かとやりたいことが一緒なら、自分のできることを持ち寄って協力しあう。
やりたいことがぶつかるなら、対話で解決の糸口を探る。
 
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遊ぶこと、生きること、学ぶこと
 
ここまで書いてきましたが、
子ども達は「人生のシミュレーションのために」基地づくりをしているわけではなく、
単純に「楽しいから」基地を作っています。
○○遊びをしたから、××の能力が育つ、
といった方程式も存在しません。
 
だけれども、遊びながら、生きていくうえで大切な何かを学んでいることは、きっと間違いない。
と、基地を作って満足げな子ども達の顔を見ながらいつも感じるのです。
          
文:やのちん
 
※ 以上の文章は、プレーパーク新聞9月号に載せたコラムを
一部編集しています。